着実に回復しているもの、先行きに不透明感!
−2010年1月〜3月期 中小企業景況調査報告書概要−

 

 日銀が発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業・製造業で前回調査のマイナス25からマイナス14と11ポイントも大幅に改善し、4期連続の改善をしています。内閣府が発表した3月の月例経済報告での景気の基調判断は、「景気は、着実に持ち直してきているが、なお自律性は弱く、失業率が高水準にあるなど厳しい状況にある。」と2009年7月以来8カ月ぶりに上方修正されています。
 商工会地域の景況調査においても小売業はD・I値のマイナス幅が4期連続で縮小、建設業も2期連続でマイナス幅を縮小させ、サービス業は前期のマイナス幅拡大から縮小に転じています。製造業は、今期は横ばいとなっていますが、全般的には回復傾向が見受けられます。
 来期(2010年4月〜6月期)については、建設業と小売業の厳しさが増し、サービス業も小幅なマイナス縮小を予想しています。製造業のみがマイナス幅の大幅縮小を予測しておりが、全体としては先行きに不透明感があると思われます。
 


業界天気動向図

項目 売  上 採算(経常利益) 資金繰り
   年

      月

業 種
H21
4

6

7

9

10

12
H22
1

3
H21
4

6

7

9

10

12
H22
1

3
H21
4

6

7

9

10

12
H22
1

3
製造業
建設業
小売業
サービス業


各項目については次により表示した。
区 分 増 加 やや増加 横ばい やや減少 減 少 大幅に減少
好 転 やや好転 やや悪化 悪 化 非常に悪化
DI値(前年同期比) 20.1〜 5.1〜20.0 5.0〜△5.0 △5.1〜△20.0 △20.1〜△35.0 △35.1〜
表 示
快晴

晴れ

曇り

小雨


豪雨



今期直面している経営上の問題点

製造業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 需要の停滞
製品加工単価の低下、上昇難

生産設備の不足・
老朽化
原材料費・人件費以外の経費の増加 大企業の進出による競争の激化
人件費の増加
取引条件の悪化
  57.1 51.7 10.7 20.7 7.1 10.3 0.0 6.9 - 3.4
建設業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 請負単価の低下・
上昇難
民間需要の停滞 官公需要の停滞

新規参入業者の増加
事業資金の借入難
-
  27.6 37.9 20.7 17.2 13.8 13.8 - 6.9 - -
小売業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 大型店、中型店の
進出による
競争の激化
需要の停滞  消費者ニーズの変化 店舗の狭隘・老朽化
販売単価の低下、上昇
その他
  - 26.3 - - 18.4 15.8 10.5 10.5 - 5.3
サービス業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点
需要の停滞
利用者ニーズの
変化
新規参入業者の増加
店舗施設の狭隘・老朽化
材料等仕入単価の上昇
  47.6 39.0 16.7 17.1 7.1 9.8 - 7.3 - -

(数値の左は前期構成比、右は当期割合を%で記す)


【経営革新にチャレンジ!】
 「経営革新」とは、中小企業者自らが@新商品の開発又は生産、A新役務の開発又は提供、B商品の新たな生産又は販売方式の導入、C役務の新たな提供の方式の導入その他の新たな事業活動のいずれかに取り組み、経営目標を設定し、経営の相当程度の向上を図ることです。経営革新計画を作成し、一定の要件を満たすことにより行政庁の承認を受けることができ、低利融資などの支援対象となり得ます。しかし、それよりも経営革新計画を作成する過程において、経営目標の設定、自社の重点課題等が明確にすることができ、また、進捗状況を確認しながら機能的に事業を進めることができるという大きなメリットがあります。
 平成21年度終了時点で、三重県では600超える経営革新計画が承認されています。これまでも、商工会・商工会広域連合では多数の企業をサポートしてきましたが、平成22年度からは中小企業応援センター事業が新たにスタートし、サポート体制がより充実します。経営革新の詳しい内容や取り組み方等についてお知りになりたい方は、商工会・商工会広域連合までお問い合わせください。 
 「経営革新」は、これからの競争社会を勝ち抜くためのキーワードです、まだ取り組まれていない企業は是非チャレンジしてください。