景況感持ち直すか 回復の動きほの見える
−2009年7月〜9月期中小企業景況調査報告書概要−

 

 日銀が発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業で前回調査(マイナス48)から15ポイント改善し、2期連続改善したとあります。しかし、雇用や設備の過剰感は解消されていません。失業率の水準はなお過去最悪圏にあり、完全失業率は5.5%で、男女別にみると、男性は5.8%、女性は5.0%でした。
  商工会地域の景況調査においても建設業はD・I値のマイナス幅が一段と拡大しましたが、その他の産業はいずれもマイナス幅を縮小しました。 しかし、縮小したとはいっても、やや雨脚が緩んだ程度で、実質的には前期とほとんど差異はなく、厳しい情勢が続いています。
  来期(2009年7月〜9月)については、建設業はさらに厳しさを増しそうですが、その他の産業はマイナス幅が圧縮されそうであり、改善に向かうことが期待されます。


業界天気動向図

項目 売  上 採算(経常利益) 資金繰り
   年

      月

業 種
H20
10

12
H21
1

3

4

6

7

9
H20
10

12
H21
1

3

4

6

7

9
H20
10

12
H21
1

3

4

6

7

9
製造業
建設業
小売業
サービス業


各項目については次により表示した。
区 分 増 加 やや増加 横ばい やや減少 減 少 大幅に減少
好 転 やや好転 やや悪化 悪 化 非常に悪化
DI値(前年同期比) 20.1〜 5.1〜20.0 5.0〜△5.0 △5.1〜△20.0 △20.1〜△35.0 △35.1〜
表 示
快晴

晴れ

曇り

小雨


豪雨



今期直面している経営上の問題点

製造業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 需要の停滞 生産設備の不足・
老朽化
生産設備の過剰
製品加工単価の低下、上昇難
- - 大企業の進出による競争の激化ほか
  46.4 58.6 - 6.9 - - - - - 3.4
建設業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 請負単価の低下・
上昇難
民間需要の停滞 官公需要の停滞

大企業の進出による競争の激化
従業員の確保難
-
  34.5 33.3 17.2 26.7 13.8 16.7 13.8 6.7 - -
小売業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 購買力の他地域
への流出
大型店、中型店の
進出による
競争の激化
需要の停滞 消費者ニーズの
変化
人件費以外の経費の増加
  18.4 30.0 28.9 20.0 21.1 17.5 13.2 7.5 5.3 5.0
サービス業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 利用者ニーズの
変化
需要の停滞
- 利用料金の低下・
上昇難
材料等仕入れ単価の上昇
- 店舗施設の狭隘・
老朽化
  - 26.1 - - - 10.9 - - 15.6 8.7

(数値の左は前期構成比、右は当期割合を%で記す)


[高齢者の日常生活をどう支えるか]
 高齢者の単身世帯、高齢者夫婦のみの世帯が増加しています。地域の商店、自治会、市町村の生活福祉課等が一体となって高齢者の日常生活をどう支えるか、考えるべき時期に来ているのではないでしょうか。
1. 日常生活関連サポート
    ・ 買い物代行、クリーニング、ゴミ出し等日常的な生活のサポート
    ・ 高齢者世帯向けお弁当の宅配
    ・朝・昼・夕と高齢者が気軽に立ち寄れる食堂の開設(みんなが集うことによる高齢者の孤独感解消)
2. 医療・介護関連サポート 
    医療機関・介護サービス等の斡旋・紹介など(病院への付き添い、送迎等も含めて。)
3. 危機管理体制の整備
   急病、その他緊急事態が生じたとき、対応をどうとるか、隣近所との連携強化、民生委員や自治会長への連絡、関係機関への通報等連携体制の整備や取り組みを進める。