みえ商工会だより

さらに後退局面へ
商工会地区の景況感悪化続く
−2008年4月〜6月期 中小企業景況調査報告書概要−

 

 日銀が発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)によると、景況判断指数(DI)は原油などエネルギー・原材料価格の高騰が響き、 2003年9月期調査以来の低水準となりました。設備投資計画も低水準で、景気は後退局面に差し掛かったようです。 商工会地域の景況調査においても同様であり、前期(2008年1月〜3月)にもまして厳しい状況が続いています。 このような景気動向に加え、サービス化、IT革命、少子高齢化の進展等経済の構造変化に直面する中で、 中小企業が新たな成長の実現を図っていくには、変化を見据え、消費者の求める高い付加価値の創造の実現に向けた積極果敢な取り組みが何より求められていると考えます。
 折しも経営力の向上や事業承継など中小企業が直面する課題について、きめ細やかな支援を行うことを目的に「地域力連携拠点事業」がスタートしました。 総合的なビジネスバートナーとして今まで以上に商工会連合会、商工会、広域連合をご活用いただきたいと思います。


業界天気動向図

項目 売  上 採算(経常利益) 資金繰り
   年

      月

業 種
H19
7

9

10

12
H20
1

3

4

6
H19
7

9

10

12
H20
1

3

4

6
H19
7

9

10

12
H20
1

3

4

6
製造業
建設業
小売業
サービス業


各項目については次により表示した。
区 分 増 加 やや増加 横ばい やや減少 減 少 大幅に減少
好 転 やや好転 やや悪化 悪 化 非常に悪化
DI値(前年同期比) 20.1〜 5.1〜20.0 5.0〜△5.0 △5.1〜△20.0 △20.1〜△35.0 △35.1〜
表 示
快晴

晴れ

曇り

小雨


豪雨



今期直面している経営上の問題点

製造業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 原材料価格の上昇
需要の停滞
- 生産設備の不足・
老朽化
大企業の
進出による
競争の激化
製品(加工)単価の低下・上昇難、原材料費・人件費以外の経費の増加
  - 24.1 - - 8.8 13.8 11.8 10.3 - 6.9
建設業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 材料価格の上昇 官公需要の停滞 請負単価の
低下・上昇難
大企業の
進出による
競争の激化
取引条件の悪化
民間需要の停滞
  3.8 29.6 34.6 22.2 11.5 14.8 19.2 11.1 - 7.4
小売業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 大型店、中型店の
進出による
競争の激化
購買力の他地域への
流出、需要の停滞
- 仕入単価の上昇 消費者ニーズの
変化ほか
  13.3 23.7 26.7 21.1 - - 15.6 13.2 - 5.3
サービス業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 材料等仕入単価の
上昇
店舗施設の
狭隘・老朽化
人件費以外の経費の増加、需要の停滞 - 利用者ニーズの
変化
  18.9 26.2 10.8 14.3 - 11.9 - - 18.9 9.5

(数値の左は前期構成比、右は当期割合を%で記す)



[1. 常に明日を見据えた経営をする]
 水の流れがスムーズに行かず、滞ってしまうと澱みが生じ、虫がわいたりしますが、企業経営においても、同じことです。常に明日の「メシの種」を考え、「新商品の開発や新市場の開拓、新たな販売方法による事業展開」などに取り組んでいかないと、提供する商品やサービスに斬新さがなくなり、消費者ニーズからかけ離れ、消費者からそっぽを向かれることになりかねません。常に明日を見据えた経営をする、それが経営革新だと思います。

[2. ご相談事はお早めに〜トラブルの未然防止〜]
 実態としては問題が勃発して、切羽詰った状態でご相談に来られる方が多いのですが、トラブルの未然防止の
ためには事前相談が大切です。例えば従業員の給与の引き下げとか解雇の断行、あるいは新規得意先との取引を
開始するに当って、「こういう場合何か問題点はないか」とか、契約書を締結する際の注意点とかです。また、
こうしたトラブルの未然防止という観点からだけでなく、人材の採用、教育訓練、設備投資等行う際もぜひ前も
ってお近くの商工会にご相談ください。税制、助成金等有利な情報が得られるかも知れません。