みえ商工会だより

依然好転の兆し見えず
商工会地区の景況感悪化続く
−2008年1月〜3月期 中小企業景況調査報告書概要−

 

 3月の企業短期経済観測調査(短観)によると、急激な円高・ドル安や株価の低迷といった金融 ・資本市場の不安定な動きが企業心理に影を落とし、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業で2・四半期連続の悪化で、 4年3カ月ぶりの低水準となったとあります。中小企業はより深刻な状況にあり、商工会地域においても、前期(2007年10月〜12月)に引き続き、 厳しい状況が続いています。しかし、このような厳しい状況下であるからこそ、地域を支える中小企業の果たす役割は大きいともいえるわけで、 特産品や伝統的な技法など地域に存在する資源に焦点を当てた地域資源の有効活用に向けた取組が期待されています。また、その取組が商品・ サービスの差別化にもつながり、経営の革新ともなります。一企業で取組むよりも志を同じくする企業、特に異業種が連携して相互の強みを持ち寄れば、 さらに効果が高くなり、成功の可能性も大きくなることと思われます。


業界天気動向図

項目 売  上 採算(経常利益) 資金繰り
   年

      月

業 種
H19
4

6

7

9

10

12
H20
1

3
H19
4

6

7

9

10

12
H20
1

3
H19
4

6

7

9

10

12
H20
1

3
製造業
建設業
小売業
サービス業


各項目については次により表示した。
区 分 増 加 やや増加 横ばい やや減少 減 少 大幅に減少
好 転 やや好転 やや悪化 悪 化 非常に悪化
DI値(前年同期比) 20.1〜 5.1〜20.0 5.0〜△5.0 △5.1〜△20.0 △20.1〜△35.0 △35.1〜
表 示
快晴

晴れ

曇り

小雨


豪雨



今期直面している経営上の問題点

製造業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 原材料価格の上昇 需要の停滞 製品(加工)単価の
低下・上昇難
大企業の
進出による
競争の激化
製品ニーズの
変化ほか
  25.0 26.5 28.6 17.6 14.3 14.7 7.1 11.8 - 8.8
建設業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 官公需要の停滞 大企業の
進出による
競争の激化
請負単価の
低下・上昇難
取引条件の悪化
民間需要の停滞
-
  33.3 34.6 7.4 19.2 14.8 11.5 - 7.7 - -
小売業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 購買力の他地域
への流出
仕入単価の
上昇
大型店、中型店の
進出による
競争の激化
消費者ニーズ
の変化
需要の停滞
-
  23.3 26.7 11.6 15.6 18.6 13.3 14.0 11.1 - -
サービス業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 利用者ニーズ
の変化
材料等仕入単価
の上昇
- 需要の停滞 新規参入業者
の増加
店舗施設の
狭隘・老朽化
-
  - 18.9 - - 11.8 16.2 - 10.8 - -

(数値の左は前期構成比、右は当期割合を%で記す)



[1. 変化適応の経営による差別化を図る]
 超高齢化社会の到来、それに伴う人口構造の変化、ライフスタイルの変化、働く主婦の増加などにより、消費者ニーズは多様化を極めています。 経営者は常に顧客のニーズの変化に対応した経営を心がけていくことが求められます。自企業の提供する製・商品やサービスが地域のお客様のニーズを満たしているかどうか 今一度検証する必要があります。その上で経営の差別化を図るにはどうすればいいか、今後の方向性を検討し、結果次第では経営戦略を練り直すことも求められます。

[2. パートタイマーの能力を有効活用する]
 4月1日施行された改正パートタイム労働法に対応するとともに、優秀な人材を確保するために、パートタ イマーを正社員に登用する機会を与える企業が増加傾向にあります。パートタイマーの働き・貢献に見合った 公正な処遇をすることがやる気を引き出し、接客面等において真の顧客満足を得るためのサービスの向上につ ながります。