みえ商工会だより

春まだ遠し「景気回復」の芽吹きなく
商工会地区の景況感悪化続く
−2007年10月〜12月期 中小企業景況調査報告書概要−

 

 日銀が発表した12月の企業短期経済観測調査(短観)によると、 企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は原油高や米経済の減速懸念などが響いた結果、 大企業製造業でプラス19と、前回9月調査に比べ4ポイント低下しました。 悪化は3・四半期ぶりで、先行きはさらに4ポイントの悪化を見込んでいるとのことです。
 商工会地域においても、売上、採算等主要景況項目は、前期(2007年7月〜9月)にもまして厳しい状況が続いています。 このような厳しい状況下で、20年度の中小企業対策は重点項目として、付加価値の創造、経営力の向上、事業環境の整備を挙げ、その実現を目指すとあります。 経営力の向上では頑張る小規模企業応援プランの推進や中小企業の事業承継の円滑化、まちづくりの推進・商店街の活性化が取り上げられていますが、 商工会地域ではいずれも力を入れていきたい施策です。事業承継の円滑化は後継者対策の一環でもあり、今後研究・検討課題になることが確実と思われます。

業界天気動向図

項目 売  上 採算(経常利益) 資金繰り
   年

      月

業 種
H19
1

3

4

6

7

9

10

12
H19
1

3

4

6

7

9

10

12
H19
1

3

4

6

7

9

10

12
製造業
建設業
小売業
サービス業


各項目については次により表示した。
区 分 増 加 やや増加 横ばい やや減少 減 少 大幅に減少
好 転 やや好転 やや悪化 悪 化 非常に悪化
DI値(前年同期比) 20.1〜 5.1〜20.0 5.0〜△5.0 △5.1〜△20.0 △20.1〜△35.0 △35.1〜
表 示
快晴

晴れ

曇り

小雨


豪雨



今期直面している経営上の問題点

製造業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 需要の停滞 原材料価格の上昇 製品(加工)単価の
低下・上昇難
大企業の進出による
競争の激化、
生産設備の
不足・老朽化
-
  12.9 28.6 19.4 25.0 16.1 14.3 - 7.1 - -
建設業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 官公需要の停滞 請負単価の低下・上昇難 材料価格の上昇、
取引条件の悪化
民間需要の停滞
-
  28.0 33.3 16.0 14.8 - 12.0 - - - -
小売業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 購買力の他地域への流出 大型店、中型店の進出による競争の激化 消費者ニーズの変化
需要の停滞
- 仕入単価の低下・
上昇難
  26.3 23.3 21.1 18.6 - 14.0 - - 5.3 11.6
サービス業 1位 2位 3位 4位 5位
1位にあげる問題点 利用者ニーズの変化 新規参入業者の増加
需要の停滞
- 利用料金の低下・上昇難、
金利負担の増加
-
  33.3 32.4 - 11.8 - - - 8.8 - -

(数値の左は前期構成比、右は当期割合を%で記す)


〔1.徹底した経営の差別化を図る〕

[1.農林水産業と中小企業との連携による新たな付加価値の創造]
 農林水産業と中小企業との連携による地域資源の掘り起こし、地域特産品の開発等による新たな付加価値の創造を目指す。 当該連携事業活動の立ち上げに向けては、必要となる設備投資を支援する税制措置が創設されます。

[2. 接客による差別化の追及 (真の顧客満足を得るための接客サービスの追及)]
 マニュアル笑顔やマニュアル言葉ではない、自然で明るい笑顔、適切かつ丁寧な接客を心がけ、接客サービスでも他店との差別化を徹底していくことが不可欠です。

〔2.人材の育成〕
 サービスの付加価値を高め、真の顧客満足を得るには、顧客と直に接する社員の能力開発に努め、 その資質向上を図ることが大切です。中小企業のための人材の育成としては、中小企業の若手技術者育成カリキュラムの開発などの支援策のほか、 税制においても人材投資促進税制の拡充が図られます。